不快な便秘もモリンガでさようなら
便秘は本当に煩わしいもの。水分、運動、食物繊維、どれも意識しているつもりなんだけどなかなか改善されない…。そんな方は、根本的な腸内環境に問題があるのかもしれません。
腸内環境が正しく整ったお腹は、善玉菌と悪玉菌のバランスが良く、また腸がきちんとぜんどう運動を行うので、スムーズな排便がなされます。しかし、逆に腸内環境に乱れがあると悪玉菌が増えすぎ、また腸が動かないので本来排出されるべきものがいつまでも腸内にとどまることになります。
腸内環境を整えるために積極的に摂取していきたい物がいくつかあります。一つは乳酸菌です。ヨーグルトのような乳製品や納豆などの発酵食品に多く含まれます。そしてもう一つ絶対必要なのが食物繊維です。でもこの食物繊維にも二種類あることを覚えておかなければいけません。一生懸命繊維を摂取しているつもりでも、実際には腸までとどいていない可能性もあるからです。
今、便秘解消に良い食物繊維として注目が集まっているのがモリンガです。今まで日本人にはあまりなじみのない植物でしたが、モリンガが自生する亜熱帯地方では、昔から「奇跡の木」「命の木」などとも呼ばれてきました。日本語では「ワサビノキ」と呼ばれるハーブの一種です。
「命の木」という名前から想像できるように、モリンガには私たちにとって重要な栄養素が豊富に含まれています。ビタミンやミネラル、そしてアミノ酸がバランスよく含まれているのです。また、ポリフェノールが赤ワインの8倍も含まれているのは驚きです。モリンガという植物自体がまさに大自然からのサプリメントのようなものなのです。
そして、腸内環境の正常化と便秘解消に欠かせない食物繊維も、他とは比べ物にならないぐらい豊富に含まれており、レタスの28倍ともいわれています。またモリンガに含まれる食物繊維は腸までとどく性質のものなので、効率よく便秘を解消することができます。
いろいろ試したけどあまり効果がない、できれば整腸剤に頼りたくない、そんな方はまずモリンガを試してみると良いかもしれません。
食物繊維の王様はモリンガだった
モリンガが便秘解消に効果がある訳:その1
モリンガには非常にたくさんの食物繊維が含まれています。私たちの体の中の善玉菌はそれらの食物繊維を食べて増殖していきます。
玄米は食物繊維を多く含む食品の一つで、100グラムあたり3グラムほどの食物繊維を含みます。それに比べモリンガは100グラムあたり26グラムにもなる食物繊維が含まれているのです。
そのため、お腹の中の善玉菌は食物が豊富にある状態となり、順調に増えていってくれるのです。それによりお腹の腸内環境が整えられ、正常に動くことで便秘が解消されていくのです。
また、モリンガに含まれる食物繊維の大部分が不溶性であることも便秘解消のために大きな意味をもちます。不溶性食物繊維は胃で消化酵素により消化されることがありません。そのため、食物繊維の大部分がほぼそのままの形で腸まで到達します。その後、腸を適度に刺激してくれるので腸のぜんどう運動、つまり腸内の物を外に排出する動きが活発になります。便秘解消マッサージでは、お腹を外から押したり、ウエストをひねったりして腸に刺激を与えますが、モリンガに含まれる不溶性の食物繊維は内側からそれをしてくれるのでより効果的です。
ダイエットをするとき、食事量に気を使うのが一般的です。でも食事量を減らしすぎて便秘になる人がいます。つまり、便にカサがないので腸がぜんどう運動しようにも、その働きが便にまで伝わらないのです。食べるものが少なければ便の量も少なくなるのは当然ですが、あまりにも少ないと、腸の中で滞ってしまうのです。いくら量が少ないと言っても老廃物は老廃物、早く排出してしまいたいもの。でもたくさん食べればカロリーが心配。そこで、モリンガの不溶性の食物繊維が良い働きをしてくれます。繊維が腸内までそのまま届くので、そこで水分を吸収し膨張するのです。まさに「カサ増し」。それにより、ぜんどう運動の効果が便に直接反映されよりスムーズな排便へとつながります。
いいこと尽くしのモリンガ
モリンガが便秘解消に効果がある訳:その2
これもやはりモリンガの食物繊維と関係があります。モリンガの食物繊維にはデトックス効果があるのです。私たちの腸内には、知らず知らずのうちにたくさんの毒素や有害物質が蓄積しています。よく知られている物としてインドールやニトロソアミンなどがあります。こうした有害物質が腸内に増えていくと、悪玉菌にとってはまたとない良い環境になります。でも私たちにとっては、悪玉菌の増殖はありがたくない物。腸内細菌のバランスを崩してしまうからです。しかし、モリンガの食物繊維はそうした有害物質を吸収し、体外に排出してくれるという嬉しい効果があるのです。これは、腸内環境を整えるうえで非常に重要なことです。
また、腸内細菌がモリンガの食物繊維を発酵させる際にも嬉しい効果が期待できます。食物繊維が発酵する時、短鎖脂肪酸という物質が発生します。プロピオン酸や酪酸といった名前を聞いたことがあるかもしれませんが、これらはどちらも短鎖脂肪酸です。この短鎖脂肪酸は酸性の成分なので、この量が多いと弱酸性の腸内環境を作ることができます。そしてこの環境は悪玉菌の出す酵素の活性を抑える働きがあります。このため腸内に理想的なサイクルが生まれ、良い安定した腸内環境を作ることができるのです。
モリンガのいろいろな効果を見てきましたが、摂取方法が難しかったり面倒くさかったりすると、毎日続けていくのは困難です。その点もモリンガは優秀です。サプリメントとして飲むこともできますし、粉末状の物であれば水や牛乳、豆乳などに溶かして飲むこともできます。味に特に強い癖があるわけではないので、事実上どんなふうに飲んでも大丈夫です。モリンガ茶として飲むこともできます。薬ではないので、毎日コツコツ続けていくことで嬉しい効果を期待できるでしょう。
便秘解消が一番初めに現れる変化かもしれませんが、その時には腸内環境が整ってきている証拠です。美肌効果や成人病予防も期待できるでしょう。